日本に留学ビザや就労ビザなど、長期で滞在する際には、家賃やインターネット費用の支払い、給与の受け取りで、日本の銀行口座が必要になります。
そして外国人が日本で最初に作る銀行口座は「ゆうちょ銀行」のことが多いです。
なぜなら他の銀行は、日本に6か月以上住んでいないと「非居住者円預金」の口座しか作れず、海外送金ができなかったり、審査も厳しいからです。
しかし、ゆうちょ銀行は今のビザ(在留カード)の期限が3か月以上残っているのであれば、口座開設してもらえます。
そのため今回は、ゆうちょ銀行の口座開設の流れと方法についてご説明していきます。
目次
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ゆうちょ銀行とは?
ゆうちょ銀行とは、日本郵政という郵便局の子会社として、銀行業務を行っており企業であり、日本全国の郵便局に併設されている銀行です。
郵便局と併設されているので、わかりやすいのに加えて、全国に約24,000店舗があり、ATMも全国に約31,000台あるため便利で、比較的外国人の方でも口座開設しやすい銀行になっています。
ゆうちょ銀行の口座開設の流れ
それでは具体的にゆうちょ銀行での口座開設の流れをご説明していきます。
銀行口座が開設できるゆうちょ銀行は、「家の近く(住民票があるところ)」「学校または会社の近く」のゆうちょ銀行のみになります。
全然違うエリアのゆうちょ銀行では、手続きできないのでご注意ください。
また口座開設の手続きは、オンラインでも申し込みは可能ですが、窓口で申し込みされる方が多いので、窓口で手続きする場合についてご説明していきます。
ゆうちょ銀行の口座開設の流れ
- 家の近くのゆうちょ銀行を探す
- 申込用紙をインターネット上からダウンロードする
- 申込用紙を記入する
- 窓口で、在留カードとパスポートを提示する
- 口座開設の手続きをする
- 約1週間後に、キャッシュカードが家に郵送されてくる
家の近くのゆうちょ銀行を探す
まずは、ゆうちょ銀行の場所を探します。
口座開設は、住民票がある自宅の近くまたは、もしくは学生であれば学校の近くのゆうちょ銀行、働いている方であれば、勤務先の近くのゆうちょ銀行でも口座開設ができます。
友達の家の近くや自宅から離れている場所のゆうちょ銀行だと、口座開設できないのでご注意ください。
ゆうちょ銀行がどこにあるかは、こちらから確認できます。(郵便局に必ずゆうちょ銀行の窓口があるわけではないので、webサイトから確認してください)
ゆうちょ銀行は、窓口は9時~16時となっていることが多いですが、手続きに時間がかかるので、余裕をもって14時くらいには行くようにしてください。
そして、都心のゆうちょ銀行では、「事前に予約が必要なケースが多い」ので、まずは窓口に行って予約をとるか、電話で予約をとるようにしてください。
地方の場合だと予約不要のところもあります。
申込用紙をインターネット上からダウンロードする
口座開設するための申請書は、ゆうちょ銀行の窓口にもありますが、窓口で記入するとかなり時間がかかるので、先にインターネットからダウンロードして記入しておくことが推奨されています。
申込用紙は、こちらからダウンロードできます。
またインターネット上でダウンロードして申請用紙を記入する場合、最後に印刷しないといけないので、プリンターがない場合は、コンビニなどで印刷する必要があります。
申込用紙の書き方
それでは、具体的に申請用紙の書き方について見ていきましょう。
オンラインでの申請書は15言語に対応しているので、基本的には母国語で記入ができるかと思います。
オンライン上の申請用紙はこちらになります。
窓口で申請用紙を書きたい場合は、基本的に日本語の身になるかと思うので、下記を参考にしてもらえたらと思います。
日本語 | 説明 |
おところ | 在留カードに記載ある「住所」を記入してください |
おなまえ | 名前をアルファベットで記入して、「フリガナ」はカタカナで記載してください。 |
生年月日 | 日本の暦で記入してください。 |
金額 | 最初は0円で作成します。 |
カードの種類 | 申し込むカードの種類を選びます。 「JP BANKカード」はクレジットカード、「ゆうちょデビット」はデビットカード、「一般カード」は銀行のみのキャッシュカードです。 |
性別(任意) | 性別の選択は任意になっています。 |
口座種類 | 「普通」と「貯蓄」のどちらかを選びます。 普通は「普通口座」のことで、お金を預けたり引き出したりできる通常の口座です。 「貯蓄」は、10万円以の残高で通常口座よりも高い利子がつく口座ですが、給与の振り込み口座や、自動振り込み、年金自動受け取り口座としては利用できない口座です。 |
ボランティア | ゆうちょ銀行では、助けを求めている正解の人々や自然保護をサポートできるように、「ボランティア預金」というシステムがあります。 ボランティアをする場合は、普通口座及び貯蓄口座の利子のうち、税引き後の20%相当額が寄付されるようになります。 不要な方は「申し込まない」にチェックをいれておいてください。 |
オートスウィング基準額 | 「普通口座・貯蓄口座を利用するうえでの上限額」のことを指します。 オートスウィング基準額に設定した金額を超えた金額は、自動的に利子のつかない振替口座に移動されます。 設定しない場合は「0」とご記入ください。 |
キャッシュサービス利用方法 | 「通帳とカード」では、預金通帳が発行されるもので、紙で入出金を管理したい場合は、「通帳とカード」を選択してください。通帳は、ATMで記帳できます。 「カードのみ」を選択すると、預金通帳は発行されず、入出金はすべてオンラインで確認することになります。 |
J-Debit機能 | デビットカード機能になります。 クレジットカードを持っていない方は、デビットカードを作っておいたほうが良いと思います。 |
マイナンバーによる口座管理(個人のみ) | 日本ではマイナンバーカードという、数字12桁が記載されたICカードの身分証明書があり、そのカードと口座を紐づけるかの選択になります。 |
法人番号 | こちらは会社の口座を作る場合のみなので、何も記載しなくて大丈夫です。 |
窓口で、在留カードとパスポートを提示する
口座開設の際は、本人確認が必要になります。
本人確認書類として、「在留カード(住所の記載があるもの)」の原本が必要になります。
また在留カードは、在留期限まで3か月を切っている場合は、先にビザ更新を行わないと口座開設ができないので、在留期限が十分ある状態で口座開設の手続きをしてください。
なお、在留カード以外にも念のため、パスポートの原本も持っていたほうが安心です。
必要書類
- 在留カード(住所が記載されているもの)
- パスポート(念のため)
- 学生証(留学ビザの場合)
- 社員証(就労ビザの場合)※ない場合は不要
- 印鑑(国籍による)
印鑑についてですが、日本は「印鑑」文化なので、印鑑があったほうが手続きがスムーズなのですが、外国人の方の国で印鑑がないのであれば、サインでも対応してくれます。
ただし中国など印鑑文化がある国については、印鑑を求められるので、印鑑のご準備をお願いできればと思います。
ただし、印鑑文化がない国においても、将来的に印鑑を持っていないと手続きが不便になることがあると思うので、早めに印鑑を作っておいた方がよいかと思います。
なお、インターネット上で申請書を準備していた場合で、早くても手続きには1時間ほどかかります。
窓口で申請書を記入する場合は、もっと時間がかかるので、時間に余裕を持って進めるようにしてください。
約1週間後に、キャッシュカードが家に郵送されてくる
申し込みが完了すると、「預金通帳」はその場でもらえることが多いです。
しかし、キャッシュカードはその場ではもらえず、約1週間~2週間ほどで自宅に郵送で届きます。
郵送は、ポストに投函されるのではなく、手渡しになるので、自宅にいないと受け取れません。
自宅にいなかった場合は、不在票がポストに入っているので、再配達を依頼して直接キャッシュカードを受け取るようにしてください。
再配達にも期間があり、通常7日以内に再配達を依頼しないといけないので、早めに手続きをするようにしてください。
ちなみに、キャッシュカードサービスで「通帳とカード」を選択した方は、キャッシュカードが届く前でも預金通帳のみで、お金の入出金が可能です。
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